0006 豊島 アヤカ (11/64)
しばらくセイヤに慰めてもらっていたけど、カラオケの退出時間が近づき、室内電話がかかってきたので、あわててセイヤから体を離し、電話に受け答え、30分延長した。
セイヤとの物語を邪魔させないと決意した矢先、カラオケの終了コールで邪魔される。
ちくしょう。このカラオケ、2度と来るものか。
でもいい。あたしとセイヤにSCMがある限り、何回でも何百回でもできる。
あたしは気を取り直し、セイヤが持っていたSCMの説明書を読んだ。
気になることはたくさんあったけど、47ページにショックな項目があった。
【奴隷の感情を操ることはできません】
この項目には、主人は奴隷の行動は操れるが、感情は操れないという内容が書かれていた。
奴隷に『愛せ』と言っても、愛させることはできない。
正直ショックだった。
しかし直後に、以前見たネットのブログについてを思い出す。
『奴隷には第二段階目がある』
説明書に書かれていない、SCMの規格を越えた裏設定。2000時間だっけ?およそ3ヶ月弱。奴隷と時間を共にすると、奴隷の心情は変化を見せる。
それは『心』まで主人に捧げるという変化。
それがSCM第二段階。