0021 千代田 マリヤ (63/85)
「ね そのゴブリンって何?」
シンノスケくんといい何なの。
ぼくの疑問に、キヨゼロは缶に口を着けたままフッと笑った。
「何でもない んでシンノスケは?」
シンノスケは見つかったか?その言葉にぼくは思わず笑う。
「さっさと話せよ イライラすんだよ」
もったいぶろうかと思ったけど、キヨゼロはそう言って急かしてきた。もう。
「見つかった」
と言った瞬間、キヨゼロがガバッと立ち上がる。
SCMを奪って来た高揚した顔でも、さっき見せた微笑みでも無い。初めて見せる、焦りが浮き出た真剣な顔。
「……ほ 本当だな?」
「うん 本当」
「今すぐ!今すぐ会わせろ!」
「え?無理だよ」
今もう夜中だしと続けようとしたけど、キヨゼロには関係無かった。
「いいから早く!車!タクシーでもいい!早く!」