0021 千代田 マリヤ (62/85)
「旦那の話聞いてたら なんかムカついて奥さんの方殴ったんだけどさあ 旦那がおれに向かってきたよ ゴルフクラブ持って」
「え?」
「妻に何をするんだ!って叫んでさあ 奥さん泣いてた SCMが2つ手に入ったし それで逃げてきたんだよ」
軽くなった缶を置き、キヨゼロは二コリと笑った。
「それに あいつらにはもう 必要ねえだろ」
ぼくはガッカリしていた。
人が不幸になる話が聞きたい気分だったのに。何それ。そんな美談求めてない。
ただ、嘘発見器か。いいこと聞いた。
「ところでさあ お前はどうなの?」
シンノスケに関して進捗があったかどうか。
あるんだよね。
「聞きたい?」
ぼくがソファーの上で膝を曲げ、生足を強調したポーズを見せると。
「……お前って本当 ゴブリンに似てるよな」
キヨゼロは呆れた様に、そう言った。