0021 千代田 マリヤ (48/85)
歳は20前後。迷彩のパンツに黒いファーが付いたメリヤス編みのセーター。
けど内側に白いタンクトップが見える。身長はぼくより遥かに高い。
普段だったら絶対に喋りかけない雰囲気。ヤンキーっていうか、アバンギャルドっていうか。
髪質はパーマがかってて、全体的な身体の太さは違うけど、広い唇や鼻筋にゼロくんを感じる雰囲気。
どこかあどけない表情はキヨの面影を感じた。
すごいゲッソリした顔で元気が無いみたいだけど、この子なら……。
ぼくの中には既に、とある闇の閃きが浮かんでいた。
「そうっすけど どちらのゴブリンでやんすか?」
背を曲げて、ぼくに目線を合わせる。
あれ?今ゴブリンって聞こえた気がしたけど、気のせいかな?
気のせいだよね。やんすっていうふざけた喋り方が妙に残った。
「ぼくは千代田マリア 多分あなたのお母さんの友達なの」
彼の発言に小さな疑問を感じつつも、ぼくは先ずそう切り出した。
「はい?」
彼がキヨの息子、ゼロの兄であるシンノスケ。
じゃなくてもいい。