0021 千代田 マリヤ (46/85)
そしてあのジジイが言っていた事が事実だと分かったのね。
ぼくは見つけたその記事に落胆するしかなかった。
無理でしょこれ、って。
全てのやる気を無くして、その日は放心状態で家路を辿った。
こんなのキヨゼロに言えない。
家に帰って化粧を落としてシャワーを浴びてる間も、髪を乾かして布団に潜ってからも、どうしようって言葉が頭の中をグルグルと駆け巡っていた。
いっそ全てを投げ出したくなるような面倒臭さを感じる様になった頃、溶けたヴァニラのカップを置いた枕元で。
その日は眠りに就いた。
次の日の午前中。
定期的な検診を受けに、ぼくは隣町の総合病院にいた。
起きてから、なるべく違うことを考えて昨日のことは考えないことにしていた。
そんな中、ゲッコウじゃないけど神の啓示の様な出来事が起きたの。
その出会いはあっさりだった。病院で、偶然だった。
「……わ シンノスケさん」
え?
病院の待合で、探し続けたあの名が呼ばれた。