0021 千代田 マリヤ (44/85)
とは言え、彼のぼくに対する崇拝ぷりは正直気分が良かったんだ。
いらないんじゃないの?SCM。
ファミレスで彼にSCMの話を切り出し、それを信じさせた。
ぼくは彼をうまくコントロール出来てる。絶対、間違いなく。
まあゲッコウにはせいぜい頑張ってもらうよ。
いいじゃん、引きこもりだったみたいだし、高校に通い始めたのはぼくのお陰じゃない。
ゲッコウは黒反応の動向と、リュウオウ派閥の監視。
キヨゼロはSCMの調達。
ぼくはシンノスケ探し。これに専念する。
ここに来て、やっと形がまとまった。3人の仕事の割り振りが出来上がった。
ゲッコウが高校に通い、葛飾ジュリアの動向を探る日々の中。
仕事が終わって、晩くになってもぼくは江東一家が住んでいた場所まで赴いた。
その中で、近所に住む老人の話を聞いた。
「江東さん?ああ火事の……」
「知ってるんですか?」
夜中にえっほえっほと散歩してる怪しいおじいさんだったけど、話しかけると嬉しそうに応えてくれた。
「おん よう覚えとるって 悲惨やったもん」