0021 千代田 マリヤ (35/85)

聞いたことの無い言葉たちの連続に、激しく感情が起伏するの。


喉がカラカラ。


「ぼくがそんな事の為に……やるわけ」


男の体目当てなんてそんな。


「お前はやるよマリヤ」


彼の視線の先はぼくの目元。


ぼくの視線はぼくの指。


さっきからひたすらに冷たい缶をナゾっていた。無意識だった。


「……やらないならいい 他に頼む」


「え?」


「昔馴染みはお前だけじゃねえ」


あーあ。真っ先にマリヤの所に来たのに。


彼はそう言って立ち上がった。


ダメ。行っちゃ。


またいつもの虚しすぎる生活が始まっちゃう。


「……やる」


小さな声で言っても彼は止まらなかった。


「やるから!行かないで!」