0021 千代田 マリヤ (34/85)
先輩の勢いよりも、今のぼくの感情は恥で満ちていた。
気まずいという気持ちも。でも。
「協力してくれたら お前にゼロを託す」
「え?」
「ゼロを奴隷から解放できたら お前がゼロの面倒をみてくれ」
「それって……」
本当?
「ああ 欲しいんだろ?この体が」
キヨゼロはそう言って胸元のボタンを外した。
「そんな訳な……いでしょ」
思わずゴクリとツバを飲んだ。
鎖骨のオウトツ、意識して見ると陰影が妖しくて滑らかで。
サラサラで暖かそう。そこに住みたいとさえ思う安心感。
匂い嗅ぎたい。埋もれて肺いっぱいに、彼の胸元の匂いを吸い込みたい。
恥ずかしいという感情が消える。むしろ喜び。
耐え難い興奮。
自分が履いている下着の色がひたすらに浮かぶ。