0021 千代田 マリヤ (33/85)
ほら、可愛い乙女心、百合の色。
そう自分に言い訳している反面、ぼくの血液は沸騰してしまいそうだった。
「……おれがトイレに行った後 決まっておれの入ったトイレに入って行ったよな」
気持ち悪かったよ、正直。
そう続ける江東先輩に、ぼくは何も言えなくなった。思考が止まった。
恥ずかしさで赤面してしまいそう。
そんな大昔の事を指摘されても、この場に強盗が入ってきて状況がうやむやになって欲しいとさえ思うほど恥ずかしくなる。
気付いてたんだ。ぼくの行動も気持ちも衝動も。
「協力しろマリヤ」
江東先輩はSCMを掲げ、力強い眼差しでぼくを睨む。
「信じて欲しいから全部言った」
もう1つ…いや可能なら2つ。SCMがいる。
そしてゼロの兄であるシンノスケも。
協力しろ。信じろ俺を。
先輩は再度、ぼくにそう言った。