0021 千代田 マリヤ (31/85)
「おれにも自分が何者なのか分からない」
本当に自分が江東キヨなのか。
証明するものは何もない。
ぼくと反対なんだ。
書面でしか存在しないぼくと、証明するものは何もない彼女。
合わせ鏡のように真逆。
「ただ言えるのはゼロを守るのがおれの全てだ」
「守る?何から守るの?」
社会から?炎から?
それともぼくから?
ぅふふ。
江東先輩はポケットから小さな器具を取り出し、ぼくに見せてきた。
「これはSCM」
奴隷を作れるっていう機械。
入れ歯みたいな、これが。
「こいつのせいで ゼロが訳の分からないクソガキの奴隷になっちまった こんなちっこい機械でゼロの人生がもっと滅茶苦茶になっちまった」