0021 千代田 マリヤ (30/85)
もっと分かりやすく言ってくれないと、ぼくはもっと分からない。
キヨゼロは前髪を上げ、額を見せたまま話し続ける。
「ゼロの心はもうギリギリなんだ」
「どういうこと?」
ゼロくんは元々大人し過ぎるくらい、ナイーブな子だった。
そして更に、2回も“生きる居場所”を炎で焼かれた。
キヨゼロは自分の胸、心臓付近に手を添える。
「こいつの精神は2度の火事で ボロボロなんだよ」
ゼロの中のトラウマが、彼の心を侵蝕している。
ぼくの中で変換された言葉。侵蝕。
同情よりも驚きよりも、先走るのは好感。興奮。
いいじゃない。
爆弾みたいなトラウマを抱える美少年。
脆く崩れる手前の純粋なこころ。
いい。いい!
益々ぼく好みだよゼロくぅん!