0021 千代田 マリヤ (29/85)

「意味不明なんだけど」


「そのままだよ 1年を繰り返して 今3年目なんだ」


「…ふっ」


何言ってるの?


息子に乗り移ったなんて話の次は、記憶喪失?


「うふふ あははっ」


「笑うな!」


ぼくが笑った瞬間、キヨゼロはこちらを睨み付けてきた。


思わず喉の奥がヒッと鳴る。


「おれにも意味が分かんねえんだよ!」


彼は怒鳴った。自分が死んだことだけ分かるって。


17年前の、あの火事で死んだことだけは事実であり真実。


「夢を見ているみたいに ゼロの中にいるんだ こいつの視界を時々感じてたんだ ゼロの中でゼロを感じて初めて 自分が存在していると分かるんだ」


キヨ先輩の言っている事は相変わらず訳が分からなかったけど、真っ先に浮かんだのは。


「我 思う故に我ありってところ?」


「お前それを言いたいだけだろ 全然ちげえ ゼロがいて初めておれが存在してるんだよ」