0006 豊島 アヤカ (7/64)
セイヤは立ち上がったまま、体をビクッと動かす。
あたしは心配と怖いと思う気持ちで、セイヤに言った。
「ねえ セイヤ 大丈夫?座って」
セイヤは何か言いたそうだけど、座ってくれた。さっきまでの怒りの様子から打って変わり、混乱というか、目がキョロキョロしている。
「あのね あたしSCMのこと知ってたんだ」
「え?」
セイヤは目を見開き驚く。
「持ってないけど ネットの話題で見たことがあってね」
「セイヤ 見てないの?SCMを使って酷い実験をしたブログとか 高い値段が付いてるとか」
「俺を 俺を解放しろ してくれ」
その言葉とセイヤの様子から、どうやらセイヤはブログを読んでいないみたいと感じた。
「大丈夫 あたしはセイヤにあんなひどいことしないから」
「なんで なんで」
あたしに苦悩の顔を見せるセイヤ。いつもなら殴られるような場面だけど、SCMの影響か、それができないらしい。
「あたしもセイヤの奴隷ならいいと思ってた でも どうしても聞きたかったの」
あたしはセイヤの目に合わせ、抱えていた疑問を聞く。
「あたしのこと 本当はどう思ってる?」