0021 千代田 マリヤ (22/85)
夜勤の時は仮眠もするし、きっと きっと、そうなんです。
言い訳をする子供の様に、彼は自分の状況を吐き出していった。
頼る宛ても無いんでしょう。
嘘ばかり付いてきたぼくだから分かる。
この子が言ってる事は嘘の反対。
言っている事はメチャクチャだけど、分かる。分かるよ。
その不安。孤独、自分の中のデタラメな衝動。
この子のこころ、精神、多分もうギリギリなんでしょう。
それに、顔を上げた彼の顔を見て気付いたの。
江東先輩の面影、恋しい女(ひと)が生んだ愛しい顔。
時を越え姿を変え、成就する恋心。
そんな言葉が過ぎった。
数日前のあの夜、ぼくの家に彼が突然押し入って。
その時から感じていた、ソワソワしたこの気持ちの答えがわかった。
どうして彼に興味を持ったのかも。
その答えは、トキメキ。
「大丈夫 大丈夫だから ね?」
「え?」
ぼくは彼を抱きしめた。