0021 千代田 マリヤ (20/85)
けど十分だった。
最高に運がいいのは、彼女が卒業後、同窓会の幹事をしていた事。
携帯にクラスメイトの住所を入れるほどマメだった事。
あっさりと品川ゼロの住所を教えてくれた。
しかも妙に意気投合し、番号も交換した。美容師をやっていると行ったら、ちょうど今の美容院が気に入らないから今度行くって。
とにかく品川ゼロの居場所が分かった。
今度はこちらから、行く番。
原付を更に飛ばし、着いた先は普通のアパート。
今日は平日、時間は夕暮れ。
ピンポンを鳴らすと中から、はいという声。記憶の声と一致する。
扉から出て来た青年は、間違いなく、ぼくの家に来たあいつだった。
「あの…どな…」
品川ゼロ。江東先輩を名乗った彼に、間違いない。
「見つけた!」
「え?」
「ねえっ!どういう事なの!?イタズラ!?そんなに人をバカにして楽しい!?」