0021 千代田 マリヤ (11/85)

特別なのは自分だけ。


この店で自信を保てるのは、代表に愛されていると思っているから。


その拠(よ)り所が無くなった時。


人の心は逆さにしたジグソウパズルの様に崩れる。


居場所を無くした瞬間の、この顔。


開いた唇、たましい抜けて。


最高。大好き。


滅べ滅べ、お前の国。燃えろ燃えろ、その自信。


「…それ ジュリアが言ったん?」


そして信じた。


「うん 本当 誰にも言わないでね サチさんだから言うんだよ?」


ぼくは何も悪くない。今はもういないジュリアのせい。


「分かった…また何かあったら教えて」


ちょうどセットが終わり、彼女は席を立った。


ジュリアを責めようにも彼女はいない。


代表に問い詰めたって、実際他の子にも手を出している彼の言う事なんて信じない。


サチはどうせ、誰も信じない。