0006 豊島 アヤカ (5/64)

セイヤは説明してくれた。


これは付けた人同士の絆を強くする、ジャマイカ発祥のアクセサリーなんだって。


セイヤは先日、1人でジャマイカへ旅行に行った。


ホストという仕事を忘れて、たまには1人で旅をしたいんだって。


そのお土産ってことで、このSCMを買ってきてくれた。


ジャマイカはよく分からないけど、あっちでは流行ってるらしい。


セイヤはあたしに、あたしたちだけの絆が欲しいって言ってきた。


その為には、このSCMを付けて、儀式をしなきゃいけないって教えてくれた。


勝負をして、あたしが負けなきゃいけないんだって。


始めはよく分からなかったけど、セイヤが久しぶりに店の外で会ってくれたのが本当にうれしかった。


セイヤの頼みならSCMだって付けるし、他人とSEXだってできる。


けど、これは恋愛とかじゃないんだ。


セイヤの前だとあたしは女でいられる。


人を信用しないあたしが、セイヤにだけ、甘えられる。


セイヤをNo.1にしたのはあたし。


あたしは風俗で必死に金を稼ぎ、他に太客のいないセイヤを1人でNo.1に押し上げた。


その月に使った金額は1200万。


デリヘルとソープを掛け持ちして、ほとんど寝ずに稼ぎ、貯金も一気に使った。


周りの友達は引いたり呆れたりしていた。ただでさえ少ない友達が、さらに少なくなった。


けど、あたしはそれでいいの。バカな女と笑われてもいい。誰に何を言われても関係ない。


セイヤはあたしの誇り、作品なの。