0006 豊島 アヤカ (4/64)
「あのね あのね ちょっと痛いこと聞いていい?」
あたしがそう言うと、セイヤは「ああ」と言ってくれた。
今、セイヤと2人きりでカラオケにいる。
「アヤカとー セイヤはー 特別な関係だよね?」
「ああ そうだよ」
「あは」
セイヤの返事に、あたしは思わず笑った。
「友達に もうセイヤの所に会いに行くのは止めろって言われたの」
セイヤの前だと、甘えた女になれる。
「だけどあたし言ってやったんだ セイヤとはホストと客とか 男と女とか関係ない 男女の仲を越えた特別な関係なんだ って」
少し嘘。セイヤの前だと可愛い女になりきれる。
「ああ よく言った」
セイヤはそう言って、あたしの頭を撫でてくれた。
やべ、超いい匂いする。
「ね ね セイヤもそう思うでしょ?」
「ああ だから今一緒にいるじゃないか それに」
セイヤはそう言って、あたしの手に持つSCMを指差した。
「それを付けたら 更に深い関係になれる」
「あ ごめんね 忘れてた」
あたしは謝り、手に持っていたSCMを口に近づける。
「じゃあ 着けるね」