0020 板橋 ゲッコウ (81/82)
例え他人の奴隷になろうとも、我はマリア様への忠義を果たして見せる。
そんな気持ちで、我は学校に登校せず、敷地の周辺を歩き回っていた。
ゼロ、ゼロという男はどこだ。そいつと合流する事が我の任務だ。
一周の手前、高校の裏門周辺に差し掛かった時。
子供に出会った。小学生か中学生くらいの。
道の端で屈んでいる。
「おい 小僧 大丈夫か?」
腹痛か?
「腹でも痛めたか?」
「大丈夫」
人が心配してやっているのに、素っ気ない返事。可愛気の無い子供だ。
「そうなのか?おい 目が赤いぞ」
近くにある中学か小学校の生徒だろう。
「この高校の保健室にいくか?」
「普通に大丈夫だから」
しかし泣いている素振りも見える。ほっとくのも人の道に反するな。
「本当に大丈夫か?」
「うん」
少年が立ち上がり、我の横を歩きだそうとした。その時だ。
「リュウオウ」
なぬうううう!?