0020 板橋 ゲッコウ (80/82)

「それとさ…昨日のメールだけど」


「はい?」



「ぼくの本名 千代田マリヤっていうんだ」



チヨダマリヤ。


忠義。同時にその言葉が我の心に浮かんだ。


「素敵な!素敵な名前でございます!」


「え?」


「我は!俺は!必ずやマリヤ様の命を遂行いたします!」


「うっ うん 頼んだよ」


「はい!このゲッコウにまかせて下さい千代田マリヤ様!」


あんまり言い触らさないで、今まで通りのマリアでいいから、ね。


マリヤ様…おっとマリア様はそう言って、電話をお切りになられた。


切った後、何だか幸せな気持ちになった。


忠誠心も増した気がする!ぐんぐんと!


マリア様はちゃんと、我の事を見てくれている。


メールの返事を電話で聞いただけで、そう思った。


千代田マリヤ様…ちょだまりゃ…なんだか、かぁい~い名前なのだ。そう思うのは我だけであろうか。


本名に和む反面、更なる絆に我の決意が固まっていく。


やってやる!


我はマリア様の為なら。


どんな事もやってやる。