0020 板橋 ゲッコウ (74/82)
あいつら、駅近くの公園に向かっているのか。
公園で何をする気だ?あいつらは仲間なのか?
広がる疑問の中、我が尾行を続けていると。
後ろからエンジン音。危険な騒音。
電柱の陰から振り向くと、住宅街の狭い道にも関わらず猛スピードで走行する黒塗りの車が見えた。
明らかに様子がおかしい。乱暴過ぎる運転を感じた。
まさか…轢く気か!?あいつらを!
しかし、我の予想は外れた。
それ以上に、衝撃的な模様を目撃したのだ。
JK達の前に止まった車から、数人のチンピラが現れ、JKを車へ押し込めた。
JKが誘拐されたのだ。あの車に。
一瞬の出来事に、我は見ているしかなかった。
テレビ越しで見る光景の様に想像通り。
JKの高い声が一瞬聞こえた。
淡々と、見たままの光景が我の記憶に刻まれる。