0020 板橋 ゲッコウ (73/82)

尾行に集中しながらも、脳内の闇で天上のスポットライトを仰ぎ、両手を握って懺悔(ざんげ)した。


マリア様、申し訳ありません!


ゲッコウが修行不足、認識不足だったばかりに…!


もっと厳正に、綿密に、従順に、マリア様の言う事を聞いていれば良かった…!


だが今からでも遅くない!奴らを尾行し、状況を把握するのだゲッコウ!


我の中の指揮官マリア様が、我にそう命令した。


嘆きを決意に変え、確固たる意思で我は尾行を続けた。


尾行など初めてしたが難しいな。


特にフジコ。


あの女、時折後ろを振り返る。


気付かれてはいないはずだが。まるで周囲を気にしている様にも見える。


勘がいいのか、それとも何かやましい事でも抱えているのか?


あの女、要注意だ。後でマリア様にそう報告しよう。


奴らが、とある角を曲がった所で目的地に気付く。


こっちは…公園だ。シーソーや砂場のある小さな。