0020 板橋 ゲッコウ (71/82)

しかも、もう1人いる!小柄な女生徒だ!


「すまん!」


我はそう行ってカバンを掴み、ブスの横を通り過ぎた。


すれ違った瞬間、「あっ」と小さく鳴いた声。


悲しそうな顔を視界の外れに感じた。


勢い良く教室の扉を開け、廊下を鳴らして猛ダッシュする。


頭には未だ小さく鳴いた悲しそうなブスの顔。


恐らく誘いは本当だった。


だが我にはマリア様が絶対なのだ。


それでも浮かぶ、夕暮れ色の化粧。


ええい!忘れろゲッコウ!あんなブス!


今はJKを追うのが使命!運命!宿命なのだ!


下駄箱に着く直前、息を整える。


そして3年の下駄箱を何食わぬ顔で訪れた。


JKは!あいつらはどこだ!?


いない。もう学校を出たか!?


「…申し訳ありませんマリア様」


我はくやしさを呟いた。


くそっ!ずっと張り込んでいたのに、我に魔が差したばかりに!