0020 板橋 ゲッコウ (68/82)
JKはずっと保健室で寝ているのか?
何の為に学校へ来てるのだ?
「ふっ」
我は不意に鼻で笑った。
我も一緒か。
放課後になってもJKは出て来なかった。
保健室に行くか否かの葛藤はあるが、やはり全体の様子を把握できるこの教室に留まる事にした。
クラスのほとんどの者は既に部活へ行ったり帰宅している。
夕暮れの差す教室には、数名の女生徒が残り談笑していた。
わずかに聞こえるフレーズにカラオケとあった。
これからカラオケへ行くかなど、下らない話をしているのだろ。
ふん。気楽なものだな。
呑気な貴様らと同じ空間にいる我は、最重要任務の真っ最中だと言うのに。
そう思いながら、改めて窓から見える保健室を眺めていると。
「ねえ 板橋…くん」
女子の1人が我に話しかけて来た。