0020 板橋 ゲッコウ (67/82)

あまりにもブス過ぎて、情が湧く所だった。


不憫な女だが、そうだ。我にはマリア様がいる。


貴様とは違うぞ、JK。


信じ、貫き、崇拝すべき者のいる喜び。


神とさえ崇めるこの気持ち、貴様には分からないだろう?幸せだぞ、本当に。


その後、食事が終り、本人には気付かれない様に着いて行こうとした。


が、JKは保健室へ入ったきり、出て来なかった。


参ったな、保健室にはフジコもいる。入るのは抵抗がある。


だが、あの女。まるで幽霊の様にフラフラしていた。


あの調子ならしばらくは保健室から動きそうに無いな。


保健室には出入り口が2箇所ある。中庭方面に続くスライド扉と、食堂方面から入れる扉。


幸い、我のいる3年B組の教室から中庭を介して、保健室の出入り口が見えるのだ。


しかも我の席は窓際の上に、仮にJKが食堂方面から帰ろうとしても下駄箱方面までの渡り廊下も、この位置からなら見える。


教室から監視するのが最も無難だろう。予鈴が鳴る中、我は教室へ戻る事にした。


しかし、それ以降保健室の出入りは誰も無かった。もうじき帰りのHRが始まる。


窓から見える保健室のスライド扉は、未だに開かない。