0020 板橋 ゲッコウ (64/82)

景色には馴れ合った生徒共が、談笑をしながら飯を食らっている。


そうか。考えてみれば顔見知りは、ほとんど卒業したんだよな。元々、仲のいい奴はいなかったが。


それにしてもムッカ付くのは、我をチラチラと見る女生徒共だ。


女は何故、バレているのに、こっそりと指を差し笑う。


お前だ、そこのお前。そば・うどんコーナーの。


我を下だと思って、自分より下を見つけて、そんなに嬉しいか?


我も嬉しいぞ。


救い様の無い、お前らに出会えて、より心の決意が固まる。優しさを沈められる。


もう、お前らを救うなどという発想は、捨ててやれるわ。


愚かなまま生きよ。


みんなと生きて、1人で死ね。


我はテーブルへ座り、ラーメンを啜りながら、そんな心持ちで我を指差す女共を睨んでいた、


熱いだけで、ラーメンの味は感じなかった。