0020 板橋 ゲッコウ (41/82)
新任の保健医とツバキンがSCMの所有者だと?
こいつらは一体何の話をしている?いや、ロクな話では無いのは確かだ。
取り引きや奴隷など、まるで麻薬の取り引き現場の様なやりとりではないか。
心臓が高鳴り首がつりそうになるが、我は屈んだ体勢を維持し、隙間の先の大人達を見ていた。
「嬉しいわね けど あたしは目的の人がいる上に主人の命には逆らえない それにあたしのSCMもここには無い」
SCM。やはりそうだ。こいつらが、マリア様の言っていた所有者!
例のリュウオウ一味か!?
我の中で、様々な発想が浮かぶが、2人のやりとりに集中する。
「台東さんのSCMはここにあるでしょう」
部屋が沈黙した。ツバキンの返しに、保健医は何も言わずにいる。
「警戒しないで下さい 説明した通り 僕のSCMは特別製 そして僕がSCMを制作した張本人だと言ったら?恐らくあなたが欲しがる物も持っていますよ」
ツバキンが、何かの書類を掲げると保健医の表情が初めて動いた。
「それ 本当?」
マリア様!ゲッコウは、何だかとんでも無い現場にいる気がします!