0020 板橋 ゲッコウ (37/82)
知っているんだぞ我は。
お前ら、今、我の事を心底、馬鹿にしているのだろう。
痛い奴だ、終わってる、そう自分より下に見て、自分の安全安否を再確認して安心しているのだろう。
「キィエエエ!ヒャッハアア!」
「キャッ!何!?」
「うっわ!キモ!」
我が奇声を上げると、教室にいる餓鬼共が驚き慌てる。
近寄るな。
これはネジが外れた奇声ではない。
勝鬨(かちどき)だ。
飄々(ひょうひょう)と生きる貴様らへの、宣戦布告だ。
我は1人でも戦う。この高校に通う馬鹿な同年代共。我は貴様らが大嫌いだ。
仮に高校を卒業してからも一緒さ。
他者を見下す事でしか、自身を確立できない、自己を保てない。
自分以下を探し当て、自分よりも不幸な者を見つけ、初めて安堵する生き物。それが人間。
我は、我は貴様らが大嫌いだ。
信じるべき者は、マリア様のみ。
我は痛みの理解者を見つけたのだ。
「おはよう板橋くん」
そう考えていた矢先、我に声をかける者がいた。