0020 板橋 ゲッコウ (35/82)
明けて次の日、我は早速高校へ行く事にした。
久しぶりに制服を着て、更に髪を銀髪にした息子を見て、母親は絶句していた。
直後には「その格好で学校に行くの?お願い止めて」だ。
昨日まで、どうにかこうにか学校へ行かせようとしていたのに、髪の色についてをひたすらに言って来た。
母親の声には、β波でも含まれているのでは無いかと思う。本当にうるさいと言うか、ウザイ。
せっかくの早起きした新たな朝だと言うのに、台無しにされたという気持ちになった。
お陰で遅刻だ。この調子だと二限目からの登校になりそうだな。
「っるせえ!!」
我はそう怒鳴って、家を出て行った。
家から学校までの道のり、我は何度も店頭のガラスに映る自身を見た。
休んでいる間に衣替えしたであろうと、タンスから引っ張ってきたベストとシャツにブレザー、チェックのズボン。
そして、この垂れた銀髪!
キマッテる!キマり過ぎている!
更に我とすれ違うおっさんや、他校の生徒が我を見ている。
バスを待ってる間も、婆ちゃん方の視線を感じていた。
民衆の視線が、アツイ、アツ過ぎる!
我の事を、超能力者か何かと勘違いしているに決まっている!
我は昨日までと違う!生まれ変わったのだ!そして今日!
この朝こそが、新たな我の爆誕記念日!