0020 板橋 ゲッコウ (32/82)

マリアが勤める美容室まで送ると、彼女は店の前に停めた自転車へ跨(またが)る。


「じゃ ね ゲッコウくん」


「まっ 待って下さいマリア様!」


今まさに自転車で走り去るマリアを、我は呼び止めた。マリアはペダルへ足を置いたまま、首だけを我に向ける。


「何?」


「JKを捕まえ その後は!?一体どうやってリュウオウという連中を砕くのですか?」


「あんたはそんな先の事まで考えなくていいの 今は高校へ行って JKの監視してればいいの そこからぼくが指示するから」


「ですが 我とマリア様は 」


深い絆で繋がっている。と続けようとした矢先に、彼女は口を開く。


「けど1個だけ教えてあげる」


「はい?」


マリアの目がギョロリと我を見る。マリアの瞳に、飲み込まれてしまいそうな錯覚を感じた。


「ぼく達には協力者がいる」


協力者。仲間。組織。


何だか本格的だ!マリアのセリフは何とカッコイイのだ!


「そっ そうなのですか!?何者ですか!?何人でしょうか!?」


もしや軍団レベルの仲間がいるのではと、銃を持った兵隊達を想像する。


「SCMを持った協力者が あと2人」