0020 板橋 ゲッコウ (27/82)
「どんな情報だ?」
「リュウオウ側近の1人 葛飾ジュリアが ある高校に潜入したのね 理由はまた説明するけど」
ジュリア。さっき話に出て来た女だな。
「その高校が あなたと同じ高校なの」
「なっ 何だと!?」
そんな身近に、悪の組織の一味がいたのか!
「指示はこっちから出すから ゲッコウくんは高校に行って 時期を見計らってジュリアを捕まえて欲しいの ね?」
「容易い 心得た」
「じゃあ その時の為に この大切なSCM 預けるからね」
マリアはそう言って、バッグから厚い冊子を取り出し、袋に包まれたSCMと共に差し出してきた。
「いっ いいのか?」
SCMと呼ばれる、これが何なのかは未だに分からないが、マリアは大切なはずのこの器具を我に預けると言い出したのだ。信用されている喜びを感じた。
「うん これが無ければ 何も始まらないし けど指示するまで絶対に付けないで ね?」
「うむ」
我はSCMと共に差し出された冊子を見る。
「この本は?」
「それが説明書 既に知ってる事も多いかもしんないけど かなり重要だから読んだ方がいいよ」
説明書!?たっ、助かる!
我は吟味するフリをして、その場で捲(めく)り、内容を食い入る勢いで読んだ。
奴隷が作れる機械!?ぶっ飛んだ内容だが、それよりも気になる説明があった。
スレイブコントロールメソッドだと!?それでSCMか!
SCMはスレイブコントロールメソッドの略だったのか!
略すのが、トレンドなのだな!?