0005 荒川 エイア (27/29)
「じゃあ」
「ああ まずはそこにいる奴に挑む あっちも僕の存在には気付いているはずだ」
ユウガはタバコを取り出し、一服吸うと、部屋の天井を眺めながら話し始めた。
「SCMの争奪戦はもちろん 互いを奴隷にしようとする戦い SCMをめぐって これから状況が激化する」
「激化って オーバーじゃない?」
ユウガはチラっと私を見る。ユウガの視線を感じながら、私は話し続けた。
「あんたは何で そんな訳の分からないバクチに飛び込むの?まさか何でも言うこと聞くメイドちゃんが欲しいとか?」
そういう理由は勘弁してほしい。
「奴隷が欲しいとか 興味はあるけど理由じゃない」
ユウガは私に目を合わせ、灰皿に灰を落とす。
「むしろ面白いのは 自分が奴隷になるかもしれないそのリスクなんだ」
こいつ、Sと見せかけたドMかと思った。
「自分を試したいんだ」
ユウガはそう言うと、私の方に顔を向ける。
「多分エイアなら分かると思う」
いつのまにか、ちゃんが無い。悪い気はしないけど。
「今の日本で生活をする中で 自分のエネルギーが余ってる気がしないか?」