0005 荒川 エイア (26/29)

ユウガは向かい側の、誰もいないソファーを見ながら続ける。


「ただ信用の為に 君に貴重なSCMと通帳を渡す 実際に口座の手続きも立ち会ってもらう」


うわ、なんか面倒くさそ。


けど、もう1人の仲間には会えるのかな。私の脳裏に、以前ユウガと一緒にいたライオンくんが映る。


「ちなみにもう1人の仲間には時間をズラして口座立ち上げと手続きを確認してもらう」


さすがだよユウガくん。


私は会話の中の疑問をいくつか聞くことにした。


「貴重って そういえばSCMっていくつあるの?」


「現在確認できているのは5つだ」


ユウガはそう言って、私の隣で手をパーにして見せた。


「まずここに2つ」


ユウガがカバンに戻したSCMと、ユウガ自身のSCMで2つ。


「ネット上で閲覧した話で2つ」


「ネットの話?」


「あとで印刷した文章を見せる」


ユウガはそう答えると、話を続ける。


「そしてもう1つ 3日前に見つけた」


「どうやって見つけたの?」


「SCMは互いが30M以内に近づくと アラームが鳴るようにできている」


ユウガは手を伸ばし、さっきまで座っていた場所にあるタバコを取った。


「その日 偶然通りかかったホストクラブでアラームが鳴った」


「ホスト?あんたまさか」


ユウガは落ち着いた笑顔で答える。


「いや 僕はホストじゃないよ」


そういう落ち着いたところがホストっぽい。


まあ、見た目はサーファーって感じだけど。