0020 板橋 ゲッコウ (5/82)

待ちに待った答えが、それだったのだ。


いないよ、この世にそんなもの。


しかし、不思議と不快感は無かった。ベッドという名の玉座で1人、興奮していた。


我を見る者がいた。我の憂いに、応えてくれる者がいたのだ。


その喜びに、我は震えさえした。


それはきっと、疑問の内容が大切だからでは無かったから。


応えてくれた者がいた。それだけで我は無性に嬉しかったのだ。


「おお ろおお」


気が付けば、我は自室で1人、泣いていた。


虚空の暗黒で1人、触る事も出来ない人間達を励まし続け、我は1人と気付き、孤独の中、ポツリと呟いた弱音の本音。


待ち続け、遂に見つけた真理。そう、これこそが真理!


1人で良かった。1人でも、我の憂いに気付く者がいてくれただけで、良かったのだ。


我の言葉に応えてくれた、その人物は自身をマリアと名乗る者だった。


マリアか。相応しい。


我の憂いを救う女神として、相応しい名だ。


我は熟考した後、その人物へメールを送った。