0019 練馬 ヨシムネ (60/63)

「ごめんごめん 大丈夫だよズシ」


エイアは自身の顔を舐めるワン公と少し戯れると、立ち上がりワシを見た。ユウガくんは、ほぼシカトね。いい根性だわ。


エイアがしゃがんでる間、ミナミと目を合わせていた。ミナミは一瞬の微笑みをワシに向けてくれたよ。つまりエイアが稼いだ金額は、大した事無い。


「ごめんねエイアちゃん 君の仲間のユウガくん 捕まえちゃったわ」


ワシは500万が入ったセカンドバッグを掲げ、卓の上に置いた札達も見せる。


「って訳で ワシは560万稼いだよ」


「ジジイ すげえじゃん!」


感嘆するミナミの声。その直後、エイアは内ポケットから札束を出した。


かなりの金額だが、所詮は二束と分かる。


「200万です」


勝った。


「どうやって稼いだ?ミナミ」


「こいつ仲間の女に会ってたんだよ それで200万持ってこさせてた」


「ふうん」


ユウガくんの事といい、この『0円からのスタート』っていう勝負を見越していたんでしょ。けど金額はワシが勝る。


「エイアちゃん 負け 認めようか」


「何か焦げ臭く無いですか?」


「ん?」