0005 荒川 エイア (24/29)
「まず なんで私なの?」
私は我慢していた疑問をユウガにぶつける。言いたいことや聞きたいことはたくさんあったが、まずそれだった。
「奴隷を従える条件は どんな勝負でも勝負をして相手を負かすことなんだ」
ユウガは落ち着いた笑顔で、SCMは勝負をしかけられた方が、勝負内容を決められることを教えてくれた。
さらに、主人を倒した場合、主人が所有する奴隷もまるごとを手に入るなどのルールもあるそうだ。
けどそんなルールって。
「けどそんなルールどうにでもなる むしろ逆手にもとれる」
あ、先に言われた。
「ハッキリ言って 僕はまず負けない」
ソファーに腕をかけ、偉そうに座るユウガ。
「大した自信だね」
ただ説得力はあった。
「けどそれでも負けた時 僕を負かした相手にも勝てる 仲間が必要なんだ」
なにそれ、なんかゲームの勇者みたいじゃん。
まだ何も信用していないのに、私は自分のワクワクした感情に気付く。
「必要な条件は知性と信頼 そして何より行動力と度胸を持った仲間」
ユウガは私を力強く見る。
「エイア 君しかいない」
ユウガは決めゼリフ感で言ったと思うけど、こいつルックスいいのに時々痛クサイこと言うなって思った。
「とにかく僕が負けた場合 僕を負かした相手を倒すのが エイアに求める役割なんだ」