0019 練馬 ヨシムネ (51/63)
エイアが引いたクジは3つ連続でエイア自身の勝負だった。
更にクジを引くエイアだが、それもエイアのクジ。
結局、この子は4回連続で自身のクジを引き続けたのだ。
「しょうやけん?なんですかこれ?」
ワシはエイアが引いたクジを注意深く見る。しかし、クジには破れた様子や凹凸も無い。
「どうやった」
ワシはエイアのクジを握り、熱くなった唇を開いたまま、上目使いで彼女を見た。
「はい?」
「どうやって 連続で自分のクジを引いた」
「ああ これですか?」
エイアは散らばった自分のクジたちを見る。
「あたし 昔からクジとかビンゴ運がいいんですよ」
運が、いいだと?
「運がいいだけ?運がいいだけで当て続けただと?」
「ありえねーし」
ミナミもエイアの所業が気になっているのだろう。イスの前足を浮かせ、アゴを上げて、唇を歪ませたまま彼女を見下した。
「こんな事で騒がないで下さい 幼稚園と中学校の時はビンゴ大会でフラフープと自転車が当たりました」
「は?」
「小学生の頃に買った宝クジで30万当たったけど 両親に学費って言われて取られたし 高校の時に父と行った競馬で2万円を当てました」
エイアは無実を証明する様な笑顔で、自身の胸元に指先たちを当てる。
「最近も居酒屋のビンゴで焼酎を当てました あと プールへ行った時に500円玉を拾ったとか ほら 今のもそれと似た様なものでしょ?」
彼女の言い分は、意味を成さない、的を射てないようにも聞こえる。
ただ、クジ運が強いだけ?単なる幸運だと?