0019 練馬 ヨシムネ (42/63)

「私は荒川って言います」


荒川?


ほんのり聞いた事あるよたしか、フジコから。


「あらかわ お前が荒川エイアか!」


荒川と名乗った女は、勘付いたミナミをゆっくりと見る。


荒川エイア。リュウオウとは別派閥のSモード所有者。


「アオン!」


次の瞬間、ドアの先から犬の鳴き声が聞こえた。


「あっ 忘れてた」


エイアと名乗った女は、玄関のドアを開ける。


開けた瞬間、大きく白い犬が一匹、部屋に入って来た。


エイアと犬。犬の方はたしか。


「この子はズシオウマル」


「お前らが 」


ミナミも彼女らを知ってる様ね。SCMを着けた犬なんて珍しいものね。


そういえば、フジコからズシオウマルの話を聞いた時、ツバキの奴笑ってたわね。


今思えば、このワン公を昔から知っている様子ではあったけど。


「もう察してると思いますけど 勝負 しに来ました」


「1人で?」


ワシが思考するより先に、ミナミがそう聞いた。