0005 荒川 エイア (22/29)

「はあ そうなの」


なんかちょっとガッカリしたが、この人すごいって思った。


「その口座はこれから法人の口座にする」


「はあ」


ユウガの言葉は、私にはよく分からなかった。


「架空の会社を立ち上げ 弁護士立ち会いの正式な公文書を作り 下ろすには3人の承諾が必要にする」


「はあ」


なんか意味が分からなくなってきた。


「さらに下ろす際には 僕の印鑑と通帳と本人確認を必要とする」


ユウガは更に印鑑を取り出し、通帳と共に掲げる。


「印鑑はもう1人の仲間に渡し 通帳はエイアに持ってもらう」


「は?」


「僕がそれに関する書類 ちなみに暗証番号も僕しか知らないようにする」


ユウガは微笑んだまま、説明を続ける。


「3人揃って 初めてお金を下ろせるようにするんだ」


そう言うと、ユウガはタバコを1本口にくわえ、ライターで火を着け、吸う。


「タバコ 火 唇があって初めてタバコは吸えるようにね」


「ちょっ」


私が何かを言おうとすると


「質問は最後にしてくれ」


新しいタイプのドSだと思った。