0005 荒川 エイア (21/29)
「奴隷を所有する主人が【奴隷の解放を宣言】する方法だ」
ユウガはタバコを取り出した。私もつられてタバコに火を着けるが、ユウガはタバコを吸わなかった。
「けど主人側が奴隷を手放すなんてことは まずしない」
そりゃそうだと思いながら、私はユウガの説明を聞く。
「その為に 勝負をする事前に2人の信用できる仲間を用意したい」
突拍子もない話ばかりだけど、流れからユウガのしたいことが分かってきた。
「まずSCMを所持していない仲間」
ユウガはそう言いながら、タバコの箱を卓の上に置く。
「そしてSCMを所持する仲間」
次に、ライターを隣に置いた。
「どういうこと?」
「簡単だよ 僕がもし誰かの奴隷になった時 助けてくれる仲間を用意するんだ」
「ああ」
「僕の貯金は300万ある」
ユウガはカバンから取り出した通帳を見せてきた。
通帳を開けると、1.10.100.1000…確かに300万だわ。
「すご!自分で稼いだの!?」
「ああ ゆくゆく自分の店を開きたくてさ」
「何の店?」
興味津々で聞いたけど、ユウガは笑顔で「まだ決めてない」と答えた。