0018 北 ミナミ (65/67)
公園の先には、何人も人がいた。
女と男、っつうか板橋ゲッコウ?あと子供。男の子。
そいつらが視界に入った瞬間、アンジュが呟く。
「リュウ オウ様」
今にも泣きそうな、震える声だった。 あれがリュウオウ。
普通の、男の子じゃねえか。
「ジュリア」
「ジュリアだ」
おーおー、大人気だな。
その場にいた男と女が、あーしとアンジュへ駆け寄る。
「おいおい大丈夫かよ!」
背の高い、くせ毛の男がアンジュを抱きかかえる。一気にあーしの負担が減り、逆に倒れそうになった。
持ってくれんのはいーけど、あーしも心配しろし。
ん?つうか、クセ毛で背の高いこいつ。どっかで見た気が。
髪型とか雰囲気が違うけど、結構最近だと思う。
「リュウ オウ様ぁ」
あーしが何かを思い出そうとする中、アンジュは顔をくしゃくしゃにして、連中の間からリュウオウを見ていた。