0018 北 ミナミ (64/67)
リュウオウの派閥なら誰でもいい。
今度こそまともな奴いてくれよ。頼むから。
少し休めたとはいえ、アンジュもあーしも体力の限界だった。
「しっかりしろし!」
「うん」
それでも、うちらはただ声を出し続ける。
公園周りの木が見えてくる。あと少し。あと少しなんだ。
「見えたぞ!誰か必ずいるし!しっかりしろ!」
「うん うん」
アンジュは微かだけど、返事をし続けてくれた。
胸が痛い。肩も、足もずっと荷物抱えて階段登って行ったみたいに上がらない。
けど、あーしはひたすらアンジュを励まして、歩いてったんだ。
ハタから見たら惨めで訳分かんない2人だろーし、頭のどこかでは、何でこんな無駄に頑張ってんだろって思う。
けど、こんなにムキになったの久しぶりでさあ。こんなに頑張ったの、必死になったの、生まれて初めてかもしんない。
公園にさえ着けば、あーしは何か変わる。やりきったら、あーしの中の何かがレベルアップするとさえ思った。
「ああ やっと」
「うん」
そして、あーし達は遂に公園へ辿り着いたんだ。