0018 北 ミナミ (63/67)
保健室を出る時、フジコがあーしに聞いて来た。
「ミナミさん 最後に教えて」
アンジュを抱えながら、あーしはフジコへ振り返る。
「第三段階のジュリアを相手にした時 あなたの心にジュリアの存在は深く刻まれた?」
何言ってんだ。こいつ。
「意味わかんねーし」
「ふふ そうね そうよね」
フジコの笑い声を最後に、あーし達は保健室を出て裏門を出た。
何だったんだアレ。
気持ちの悪いシコリは残ったけど、フジコから離れる事が出来た。
ふりだしに戻っただけかもしんないけど、さっきよりアンジュの様子は回復した気がする。
それに高校を出ても、救急車の音が聞こえなかった。結構時間あったのに。
もしかしたらフジコは、始めから救急車を呼んでなくて、アンジュを見殺しにする気だったのかもしんないと思った。それか、アンジュのケガが、死ぬ程緊急じゃなかったって事とか。
ホント、フジコの行動は意味分かんない。
「GPS見て」
考えの矢先、裏門を出た所で、アンジュの指示であーしはGPSを開く。
「あっ」
黄色い反応が2つ。近い。
「これ 公園の方だ」
「行こ」
あーしとアンジュは反応を見つけた公園に向かった。