0018 北 ミナミ (61/67)
「何だよこれ」
「ミナミちゃんが負けて 私の所に来たら 渡して欲しいって ツバキ先生が」
「は?」
ツバキが?
「予想してたのよ全部 ミナミちゃんがジュリアと勝負して かなりの可能性で負けるって」
あーしがアンジュと勝負して負けるって。
「ふざけんな!」
「アンジュ達を 奴隷にしないの?」
怒鳴ったあーしの後ろから、アンジュの声。
「そんな指示は受けて無いわ それに しなかった所で彼が不快に思う様な雰囲気じゃない」
フジコ、いつの間にツバキからこんなに信用されたんだ。
リュウオウの奴隷の時だって、直ぐに懐へ入ったし。
いや、フジコはそういう雰囲気を確かに持ってる。狂ってるからこそ、すぐに人を信用させるっつうか。
「アドバイスだけど 目黒さんとおじいさまの練馬さんには もう近付かない事ね まとめて もうツバキさんの奴隷だから」
「んだとー?」
ジジイも、目黒とかいうおっさんも、あーしのなのに。
「ツバキ先生 元々 練馬ヨシムネが欲しかったのよ」
気付いてた。なんとなく気付いてたけど。
「だから唯一 心を許す孫のあなたに近付いた」
言うな。言うな言うな言うな!
「じゃなきゃ あんたみたいな小娘 何の価値も無い」