0005 荒川 エイア (18/29)
私は驚き、大声を上げながら、ビニールの中の器具を見る。
「最高600万だ 600万はガセかもしれないけど 他にも数万円から数十万円の購入希望が出ている」
「へええ そりゃ確かに信じたくもなるけど 値段が高いからって 本当に奴隷になるとか 分からなくない?」
私はSCMをユウガに返しながら言った。
「ああ だから僕はこれからこのSCMを試す」
そう言うと、上を向いたユウガは口を開けた。
私がユウガに返したSCMと同じ器具が、ユウガの歯の裏に付いていた。
「へえ 歯の裏に付けるんだ」
「ああ まだ値段が上がる前に興味本意で2つ買った」
「いくらだったの?」
私はミルクティーを飲みながら、ユウガに聞いた。
「2つで1800円 送料込み」
「ぶっ」
まじめな顔で送料込みと言うユウガに、ミルクティー吹いた。
ユウガは笑いながら、説明を続ける。
「このSCMを付けた者同士が勝負をして 負けた方が奴隷になるんだ」
ああ、誰でもいい訳じゃないんだ。
「ていうか それを試すって まさか私を奴隷にする気?」
まあ、できる訳ないだろうけど。