0005 荒川 エイア (19/29)

「はは 違うよ」


ユウガは笑いながら、もう1つの新品のSCMを手に持ち、私の目を見ながら言う。


「僕が欲しいのは仲間と保険なんだ」


「仲間と保険?」


「ああ この説明書の53ページを見てみてくれ」


私はユウガから渡された、SCMの説明書をペラペラとめくる。


そこには


【奴隷の解放】


という欄があった。


「これって」


「詳しくはまた話すけど 1度奴隷になっても解放をすることができる」


ユウガはコーラを一口飲むと続ける。


「奴隷を解放する方法は 2つ」


「1つはSCMを外して24時間経たせる方法」


「簡単じゃん」


「ああ けどこれには重大なペナルティがあるんだ」


「ペナルティ?」


「説明書には簡単にしか書いてないけど SCMは複雑な仕組みで人間の脳に多大な影響を与える機械なんだ」


「脳?」


「アニメに出てくる不思議な道具じゃない」


私がアニメのキャラクターを想像する中、ユウガは説明を続けた。


「正当な科学と化学(ばけがく)の道理で作られていて 特殊な周波で宿主の脳内の分泌物を操作する機械なんだよ」


「何それ こわ」


んな物、口ん中に付けんなよって言いたかった。