0018 北 ミナミ (58/67)
「負けて 奴隷になったんでしょ?ミナミちゃん」
ゾクッとした。
バレた?いや、絶対勘だし。
「ざっけんなし!負けてねーし!勘で決め付けてんじゃねーし!」
「勘と言うより 違和感」
フジコは胸元から取り出したSCMで、自身の頬をゆっくりなぞる。仕草が妙にいやらしい。
「は?」
「さっき あなたはジュリアをアンジュと呼んだ」
「あ」
っけねー。
「あなた 飲まれたんでしょ?ジュリアに」
何も言えない。今まで、仲間だから適当に見てたけど。
フジコ、こいつ敵に回したらどんだけやりにくいんだし。
フジコが窓の外を見る。
「もうじき救急車が来る ツバキ先生も授業が終わる」
そして時計を見た。確かにもうじき授業が終わる。
「仮の主人のジュリアをかばってるんでしょ?私 あなたの事あまり知らないけど 」
フジコはSCMを自分の唇に重ねた。
「リュウオウの奴隷とツバキ先生の奴隷 どっちがいい?」