0018 北 ミナミ (53/67)

早く、早くしないと!


ここから保健室までは、正門に回り込むより裏門から行った方が近い!


裏門ならもう目の前に見えてるし。


普段は閉まってるけど、ゴミの回収業者とか宅配物が出入りする時は開いてるんだ。


頼む、頼む頼む頼む!頼むから!


開いててくれよお!


辿り着いた裏門で、アンジュを地面に置き、門を思いっ切り横に押すと、動いた。門の鍵はかけられてない!


「ははっ やった」


開いた。開いてた!


あーしはもう1度アンジュを抱き抱え、ほぼ引きずりながら、真っ直ぐに保健室へ向かう。


「フジコ!」


中庭から保健室のドアを開けると、正面のイスにフジコが座っていた。


「あら どうしたの?」


フジコは携帯を持って、今まさに誰かと電話をしていた雰囲気だった。そんなのどうでもいい!


「勝負して勝った!けどこいつ無茶してケガして血を出し過ぎたんだよ!」


あーしは保健室に入りながら、最低限の説明をする。


「一体どんな勝負をして どうしたらそうなるの?」