0018 北 ミナミ (38/67)
窓に張ってあるダンボールから光のツブツブ。既に夜が明けてる。
するんじゃなかった。ここに留まるんじゃなかった。
帰れば良かった。大人がいる時、フジコやツバキ、ジジイがいる時にやりゃあ良かった。
ママがいる家に、帰れば良かった。
「んんっ!!」
ジュリアはシャツの襟をくわえ、自分の下半身に向かって思いっきり包丁を突き刺す。
「やっ 止めろよおおお!何なんだよ!第三段階ってよお!」
ブッツ
「んぐっ!」
プツ ブツ プツ
「いっ!ひゃっ!」
スカートの繊維が切れる音は聞こえても、肉に至る音は聞こえなかった。
「ふっ ふっ ふっ」
ただジュリアの襟をくわえた嗚咽だけが聞こえる。
ジュリアは、本当に自分の内股を切り裂きやがった。
「ん゛ん゛!」
傷口を押し上げて、血を絞り出してるし。