0018 北 ミナミ (36/67)
「アンジュはリュウオウ様のもの」
リュウオウ。
「 ウオウ」
またリュウオウ。
「リュウオウリュウオウリュウオウオウオウオウ!っざけんなよブス!あんな奴!ただのクソガキなんだろ!?あーしのが凄えんだよ!なれよ!あーしのに!」
「やだ」
「テッメー」
「あんたの奴隷になるくらいなら リュウオウ様から離れるくらいなら 」
ジュリアはそう言いながら、腕を上げる。
なんか、持ってる。銀色の鋭い。
「刃っ?」
ジュリアの手には包丁が握られていた。
「アンジュは 明日もいらない」
包丁。さっきあーしがダンボールを蹴った時に出て来た。ジュリア、あーしがトイレに行ってる間に、こいつ持って。
一瞬で頭に駆け巡る流れ。
「アンジュはリュウオウ様以外の奴隷にならない」
「ひっ」
あーしは思わず、ジュリアから一歩下がった。